亀崎さんからの回答
GMY ・ ウミガメ ・ セミナー / 1 23, 2008 02:18 PM
先日のd-log004『旅するウミガメ』、いかがでしたか?
もちろん、カメの講義はとても楽しく有意義でしたが、
“好きな仕事をしていてそれが地球のために良いこと”
という亀崎さんの生き方を目の当たりにできたことも
有意義だったのではないでしょうか?
(写真は山と渓谷社さんが持ってきてくださった本です。)
さて、セミナーに参加された方々から多くの質問をいただきました。
さすが日本ウミガメ協議会会長 亀崎さん、質問をお送りしたところ
早速ご回答いただきましたので、報告を兼ねて久々のブログを書いた次第です。
筆を休めていた間にお会いした何人かのお客さまに
「最近書かなくなったよね」とか言われ、
リップサービスだと分かっていながらも嬉しかったのも事実・・・
でもコメントが無くて読んでいただけている実感がなく、
寂しかったのもまた事実・・・
まあ私の話はさておき、亀崎さんからの回答に入りますね。
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・カメ鍋のお味はどんな味ですか?
まず臭いです。ただ臭いに慣れてくれば、美味しくもあります。
ただ、人は近寄ってこなくなります。アオウミガメの肉の臭いはあまりありません。
・発信機はどのように付けるのでしょうか?
甲羅に接着剤でつけます。甲羅の表面は皮膚なので、代謝されるので発信機は
数年で脱落します。ただ、カメはいやでしょうね。
・どのくらい長く海中に居られるのでしょうか?
温度によって違います。夏、30度近い海水温なら15-20分程度で呼吸に上がります。
冬になり水温が15度以下になると1時間以上潜ってます。
・産卵以外に上陸することもあるのでしょうか?
世界のいくつかの海域では、日向ぼっこに上陸することが知られています。
・雄は泳ぎっぱなしですか?(日向ぼっこをすると伺いましたが)
海底で休んでいることもありますが、ほとんど泳ぎっぱなしです。
・孵化の時に母ガメは立ち会うのでしょうか?
立ち会いません。
・産んだらすぐ海へ行ってしまうのでしょうか?
まあ、産みっぱなしです。動物というのは子供が多いと愛情が生まれないのでしょうね。
私も100人も子供がいれば名前をつける気にもならないかも・・・。
・産卵は本当に苦しくないのでしょうか?
難しい問題です。カメに聞かないと解りません。でも、何らかの喜びがあるから大変なエネルギーを
使って砂浜に上がってくるのでしょう。その点、人間の出産にも似ているかも。
・先生は亀の上に乗ったことがありますか?ありますよね?
はい。もちろん。
・カメは万年と言いますが寿命はどれくらいなのですか?
不明ですが、100年以上は生きると思われます。
ただ、実際は事故が多く、もっと若くなっていると思われます。
・温暖化はウミガメの生態にどのような影響を与えるのか?
様々な観点からいろいろと問題が起きると思います。まず、温暖化によって海流が変化することが
予想されますから、産卵地が変化することが考えられます。また、暖かい海が増えて栄養の少ない
海域が増えることが予想されます。すると餌不足になるかもしれません。
・ウミガメが人間生活に与える影響は?
ウミガメと人間の関係はないと言えばないのかもしれません。しかし、ウミガメを見ると多くの人間は
喜びますし、その人間は彼らが絶滅の危機にあると聞くと、何とかしたいと思い活動します。
すると、双方が利益を与え合う関係で相利共生なのかもしれません。
・カメだけでなく環境全体に悪影響がありそうな護岸工事・海の中に何かつくることを
今後減らせるのでしょうか?実際アセスメント等で改善されているのでしょうか?
港湾の建設、拡張の必要性は、現在、そう高くないと考える人もいます。したがって、そこへの
予算配分を減らせば、海洋土木工事はおのずと減少するでしょう。その必要性の有無を、国民が
適格に判断できるかどうかが問題です。
・雌のアカウミガメは生まれた海岸の砂浜に戻ってくるのでしょうか?
そうだとすれば雄ばかり生まれた海岸の砂浜にどうして雌のウミガメが戻ってくるのでしょうか?
ウミガメは生まれた場所に戻るという母浜回帰をすると言われています。しかし、砂浜は変化しやすく
消えることも、新しく出来ることもあります。そのような不安定な環境なので、私は母浜回帰はないと
思っています。ただ、日本沿岸のような大きな海域への回帰性はあると思います。
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