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『もう「本」や「図書館」は要らない!?』Q&A

 / 5 24, 2009 06:05 PM

おかげさまで大好評の対談シリーズセミナー『図書館は視えなくなるか?』。
今日は、5月11日に開催された第2弾
d-log.30_2『もう「本」や「図書館」は要らない!?』(長尾真氏×山形浩生氏) 
のご報告です。


セミナーに参加されなかった方の中にも、やや挑発的なこの題名に
目を留めて下さった方がいらっしゃるかもしれませんね。
当日は、ちょうどタイムリーなニュースが世間の注目を集めていることもあって
大勢の方にご参加いただき、議論が深まる2時間となりました。


アンケートに寄せられた質問に対して
長尾氏・山形氏より回答をいただきましたので、ご紹介させていただきます。


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1.
電子図書館というと文書のアーカイブ化という話題になることが多いのですが、
電子図書館では文書をデジタル化したものの他、映像たとえば講義や音、
オーディオBOOK など、また、機関リポジトリを電子図書館で展開するなど
ナレッジマネジメントをする場としての図書館が出来るのではないかと考えますが
いかがでしょうか?



メディア形態にかかわらず、人の知識・文化活動の結果を集め、これをうまく関係
づけて、総合的な知的基盤を作り、利用者に提供できるようにすることが大切と
考えております。知識・文化の殿堂のようなものです。(長尾氏)


できると思います。というよりそうした試みはすでに展開されています。アメリカの
大学が各種講義をアーカイブして公開したり、また写真のflickrや映像のYouTube
などはまさにそうした機能を果たしつつあります。それを従来の「図書館」という
機関がやるかどうかはまた別問題ですが(上の例はすべて「図書館」がやっている
のではありません)。それをまとめて整理してくれる、WolframAlphaのような仕組み
も出てきたし、いろいろおもしろい動きが今後登場すると思います。(山形氏)


2.
かなり哲学的なお話でしたが、「システム」とは切っても切れなくなった図書館は
コンピュータに振り回されていくのでしょうか?



コンピュータをうまく使うことによって人間の頭脳活動に近い形の図書館、知識・
文化の殿堂が作られ、利用者がより便利に使えるものになってゆくでしょう。
これを構築してゆく人達はコンピュータに振り回されるかもしれませんが、利用者
は逆に楽しめるものとなってゆくでしょう。(長尾氏)


はい。ふりまわされると思います。長尾さんのおっしゃっていたような、なるべく
多くの情報を集めるというのを使命にすればそうならざるを得ないと思います。
コンピュータやネットワークは技術進歩もはやいので、予想しなかった形式や
利用法がいろいろ出てきて、そのたびにみんな慌てることになるでしょう。
そうでないためには、図書館としての機能を限定することでしょう。
だれがなんと言おうと紙の本しか集めない、とか。(山形氏)


3.山形さんのように本職を持ちながらプロジェクト杉田玄白のような活動を
されているエネルギーはどこから生まれるのでしょうか?ご本人を見ていると
そんなに熱い方と思えなかったので。



熱そうでなくてすいませんねえ。本人は普通にやっているつもりで、むしろほかの
人は何に時間を使っているのかしらと不思議に思ったりしてるんですよ。(山形氏)

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3つ目の質問と回答にはつい笑ってしまいそうになりますが、
実は真髄を得たやりとりで、笑ってもいられませんね。


次回は夏~初秋を予定しております。
d-laboのセミナーご案内ページまたはメールマガジンにて
最新情報をチェックしてください!


AH

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