10/29農の現場に飛び込んで Q&A
/ 12 1, 2009 07:19 PM
開催からはや一ヶ月がたってしまいましたが・・・
d-log.049 農の現場に飛び込んで+座談会「都会と田舎・想いと行動のあいだにあるもの」
でお話いただいた渡邉 里沙 さんから、
お仕事の合間に考えていただいた、たくさんの質問の答えがようやく返ってきました!
当日は40人以上の座談会となり、すべての質問にお答えすることができなかったのですが、
本当にたくさんのご質問やアイデアをいただき、大盛況となりました。
これを読んでいただければ、参加されなかった方にも
当日の熱気が伝わるかも!?
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Q.F1という種が幅をきかせていると読んだが、S-FARMでは“種”をどう選んでいますか?
A.現時点では生産者の方が選んだ種(F1も含む)によってできた生産物を扱っていますが、
これからは農家さんに種から依頼して生産する予定です。
在来種や農薬を使わない種、そしてF1でないものを普及させていきたいと思っています。
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Q.安くなってしまう野菜(採れ過ぎ以外にも、形の不揃い・虫食いなど)を加工品に
せず、「お買い得価格品」として売り出してもらえませんか?
A.現時点でも型崩れの作物(いわゆる規格外)を商品として業務用にはお届けしていました。
これに関してはニーズはかなりあると思いますが、型崩れの安い作物を流通させすぎる
ことにも懸念があります。価格破壊を招かない程度にバランスよくお出ししていきたいと思います。
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Q.レシピ提案等以外でブランド化していくために、なにか考えていらっしゃることはありますか?
A.いわてならではの加工品は作りたいと思っています。
その加工品も飲食店で使ってもらえるようなものを検討中です。
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Q.事業化にあたり、もっとも苦労した点は何ですか?
また、そのようなハードルをどのように乗り越えたか?
A.家族を含め社員に理解してもらうこと。
なぜ農薬や化学肥料を使わない作物なのか、説明し納得してもらうことが大変です。
今でも、消費者の方に伝えて理解してもらうことは大変だなと実感しています。
根気と想いで乗り切っているのでしょうか。。。
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Q.世田谷で屋上農園に参加しているのですが、グループを維持するモチベーションや
方法などあったらお聞かせ下さい。
A.参加することで得をする、もしくは楽しいということが共有できることでしょうか。
楽しいは一番の原動力だと思います。
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Q.農業で生計を立てるための必要条件は?
(流通が確保できるのか?米作とその他を農作することの違い)
A.ニーズに即した生産と販売先の確保でしょうか。
今ではいろんな流通があるので(市場を通すもの、個人での販売など)、
どのような農業をしたいかで、どのような流通を選んだらいいか考えたらいいかもしれませんね。
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Q.若い人が農業に勤める時代も来るかもしれない。そのために必要なことは?
A.農業と一言でいっても幅広いので、具体的に考えることは大切だと思います。
あとは、仲間を見つけることですね。想いを共有できる仲間とコミュニケーションを
とりながら、そしてビジネス感覚は忘れずに。
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Q.地域や自治体や住民に期待するものはありますか?
A.地域の生産物や生産者を少しでも気にしてほしいですね。
販売価格だけで判断せず、誰がどうやって作ったのかなど、少しでも考えて選択してほしいですね。
地方は特に、大手流通に頼ることなく、小さな流通を築いていけたらもっと
暮らしやすくなるような気がします。そういう支援を自治体もしてほしいと思いますね。
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Q.そこまで農業に意欲的でない農家さんに対して、意識を高く持ってもらうために
何か働きかけはしていますか?
A.意欲的な農家さんのことを伝えています。また、消費者のニーズを伝えるようにしています。
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Q.家庭菜園が好きです。家庭菜園の範囲で無農薬は無理ですか?
東京近郊で無農薬野菜を作れる貸し農園があれば教えてください。
A.家庭菜園こそ農薬は使わなくてすむのではないでしょうか。
もちろん、育てる作物にもよりますが。
世田谷や練馬で貸農園があることは知っていますが、すいません、詳しくはわかりません。
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Q.岩手県で無農薬で栽培している方は少ないのですか?
全体の何割くらいが無農薬か教えてください。
A.少ないような気がします。一般的に有機農作物は日本全体の1%以下だといわれてい
るので、岩手もそれくらいではないでしょうか。
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Q.飲食店の開拓はどのように行っていますか?
A.今までの知り合いのつてです。飛び込みでの営業は一度もしたことはありません。
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Q.将来なにかやりたいことはありますか?記事には生産も…と書いてありましたが。
A.作物の生産のほか、農薬や添加物を使わない加工品をいろいろ作りたいですね。
あと、ひそかにいつかは化粧品を作りたいです(笑
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Q.農家さんが直接売りにいけるようにする為には何が必要だと思いますか?
どんなこと(メリット)があれば販売をしようと思うようになると思いますか?
A.消費者の反応があることだと思います。
自分が育てたものがどのように評価され、どのように食されたか、
そのようなことを今までは知ることがなかったと思うので、私は極力お伝えしています。
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Q.実際に活動をスタートして最も予想外だった課題は何ですか?
それはどのように乗り越えましたか?
A.あえてあげるとすれば、予想以上にマスコミに取り上げられ、まだ隠れて活動して
いたかったのに注目を浴びてしまったことでしょうか。。。ありがたいことだと思い、
出てしまったからには改めて頑張らなくちゃと思い取り組んでいます。
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Q.たくさんの農家さんと取引をされているようで、どのような方法で一緒に仕事を
したい農家さんを見つけたのか?
A.当初は行政の機関に行ったり、農業関連のイベントに参加してつながりを作りました。
知り合った農家さんから新たな農家さんを紹介していただいた場合が一番多いですが。
新聞などに掲載され、それで連絡をとってくださった農家さんもいます。
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Q.東京と岩手。どちらがこのビジネスに関心を持っている人が多いと感じていますか?
A.だんぜん東京ですね。都会のビルで農を語る機会が多くなっているような気がします。
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Q.1日何時間働いていますか?
またどんな時に仕事の楽しさや転職してよかったと強く感じますか?
A.事業を開始した当初は、起きている時間=働く時間でした。。。
徐々に短くなって、今は12時間程度ですんでいます(苦笑)
先月くらいからは休みも定期的にとれるようになりました。
農家さんから「ありがとね~」といわれることや、お客様に「おいしかったよ」と
いわれることが励みになります。
今は少し余裕が出てきて、今後の展望を考えるときが楽しいですね。
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Q.都会と田舎の消費者の違う点・共通点は?
A.都会はいろんなもの(全国各地の食材など)を手にする機会が多いせいか、ものを
見る視点がするどいと思います。そして、価値をしっかりと把握し、その対価を支払
うような気がします。田舎は特に食材は豊富ですが、価格で判断することが多い
ような気がします。野菜など自分たちで作っている人も多く、ものの譲り合いなども
多いので、対価を支払うということも都会に比べれば控えめなのかもしれません。
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Q.今後の事業の展開について(夢)はどうお考えですか?
A.来年に向けては、農薬や添加物を使わない加工品を作りたいと思っています。
それを飲食店でも使用し、広められたらと思います。単なる食材販売ではなく、
農家さんプロデューサーとして農家さんを前面に出し、食べ方や栄養、知識なども
含めてお届けしたいと思います。
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Q.「農」をやっていく上で、
・オリジナルの工夫点は何ですか?
・最も苦労することは?
A.飲食店のバックグランドをフルに生かしていること(生かそうとしていること)。
単なる食材の販売ではなく、食べ方を提案していこうとしています。また、農家さん
と密にコミュニケーションをとって、農家さんを打ち出して販売したいと思っています。
苦労することは、自然の中での活動だということですね。今年の夏は、予想以上に夏
が短かったため、販売機会を失った気がします。販売計画をたてていても、作物が育
たなかったり被害にあって出荷できないなど、そのようなリスクをどのように減らし
ていくかを考えないと続けられないと思いました。
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Q.今の時点から、5年前の自分にアドバイスできるとしたら何を伝えますか?
A.流通専門のコンサル部隊に入っておけばよかったかな~。
マネジメントなど、上司からもっと教わったほうがいいかもしれない。
あと、いろんなお店に食べに行って、オーナーと仲良しになっておけばよかったかも(笑
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Q.宅配の際、いかに新鮮に大切にお届けする為にしている工夫は?
A.葉物などは新聞紙を湿らせてくるんだり、必要に応じて保冷剤を入れたりしています。
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Q.現在、新規就農または農的な生活の実現を目指し二年以上経過しました。
しかし未だに具体的な姿が描けずにおります。なにかアドバイスをいただければと思います。
A.いきなり具体的な姿は描けないと思いますよ。でも、その日その日の想いは残せるはず。
とにかく、想いを文字にしてみてください。自分の字で描く。それを振り返ると、
道筋が見えてくるかもしれません。
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Q.つくる作物はどのように決めているのですか?
S-FARMさんの農家さんの中で同じものばかりになって…ということは無いのでしょうか?
A.ニーズが多いと予想されるものは複数の農家さんにお願いしています。
あとは、場所を違えて、時期をずらして、少しでも長くお届けできるようにしています。
あとは、農家さんによっても得意不得意があるので、この農家さんにはこれ、
というようにお願いしています。
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Q.S-FARM内での価格設定はどのようにしていますか?
農家さん同士での対立はないですか?
A.難しい問題ですね。今でも苦労していますが、市場価格を参考に、事業を継続できる
原価率を設定して、そのラインだけは守るようにしています。あまり高すぎてもそれは
流通しにくいと思うので、農家さんと継続して取引できる価格を設定し、販売しています。
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渡邉さん、今後のますますのご活躍をお祈りします!
また、ご参加されたみなさんも、それぞれのフィールドで
ご自分らしい「農的生活」ができますように!
AH
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